古代ガラス
ガラス製造の歴史はおよそ4500年ぐらいと言われている。紀元前2000年代の古代メソポタミアの遺跡からは、ガラスの塊や棒、珠(ビーズ)が出土しており、その頃すでにガラスが作られていたことがわかる
※1。中空のガラス容器の製作は、メソポタミアでは紀元前16世紀から、エジプトでは紀元前15世紀に入ってから始まったと考えられている。
日本のガラス
日本においては、中国から伝わったガラスをもとにして、弥生時代から勾玉(まがたま)などのガラス玉類が作られていた。古墳時代には玉類も形、色彩とも多種多様になり、古墳からトンボ玉など多数出土している。飛鳥、奈良時代には、朝廷の保護のもとで盛んにガラスが製作され、原料調合からのガラス製造に関する記録も残っている。これらの玉類は主に仏具に用いられた。
日本の化粧瓶
日本で最初に瓶の作られた江戸時代、ガラス瓶入り化粧水が登場した。我が国の化粧瓶のルーツである。「江戸の水」という化粧水が文化7年(1810)式亭三馬の店で売り出された。彼は薬店を経営しており戯作者でもあった。
文政7年(1824)「江戸買物独案内」には「おしろいのよくのるおかほのくすり 江戸の水 箱入びぃどろ詰 にきび御かほのできもの一切によくいろを白くしきめをこまやかにす」という広告がのっている。
プラスチック容器の導入
人類の長い間の工業、技術の歴史を経て、20世紀に入り、セルロイド、ベークライトから始まって、次々に新しいプラスチックが発明され、工業化された。
それに伴い、プラスチック成形技術は急速な発展をとげた。
高品質樹脂の選定、高度な成形によって、良好な透明度や、精巧な加工に対応でき、バラエティは計り知れない。
ガラス素材とプラスチック素材の両方の特性が生かされてこそ、製品内容にふさわしい、美しいかたちが作り出される。